2005年11月30日

作品14 「ロボット・ボーイ」

博 士「ロボ夫、前から言おうと思っていたんだが、
    じつはおまえはロボットじゃ」

ロボ夫「えええ!そ、そんな、
    ボ・ク・ハ・ニ・ン・ゲ・ン・デ・ス」

博 士「ふつうにしゃべってよろしい。
    おまえは人間型ロボットとしては最高なのじゃ」

ロボ夫「やっぱり。うすうす気がついていました」

博 士「それは、どんなところでじゃ?」

ロボ夫「食事のとき、人差し指がナイフ、
    中指がフォークになりました」

博 士「便利じゃろ」

ロボ夫「ときどきトイレで小指がスプーンになって困ります」

博 士「そういうときは、
   『いやん、ばかん』と言うと元に戻るのじゃ」

ロボ夫「あの、ほかの装備はどうなっていますか?」

博 士「いい質問じゃ。まず、ズボンのチャックをおろしてみるのじゃ」

ロボ夫「はずかしいなあ」

博 士「体の中にたまった汚れを、
    水とともに体外に排出する機能がついておる」

ロボ夫「わかりました。トイレの話は、もうおしまいです。
    あの、空とかは飛べますか?」

博 士「倉庫にタテ20メートル、
    横18メートルの空中飛行アタッチメントがある」

ロボ夫「あれって、飛行機ですよね?」

博 士「セイフティ・ベルトを締めて、操縦桿を握るのじゃ」

ロボ夫「乗る、ってことですよね。
    ビームとかは出ないんですか?」

博 士「出るぞ」

ロボ夫「や、やはり目ですか?」

博 士「さよう。壁を向いて、このプラグをつないでみなさい」

ロボ夫「あのう、映画が上映されてしまっています」

博 士「名づけて『ムービー』じゃ」

ロボ夫「そのまんまですね。
    あのう、ロケットパンチとか、ビームライフルとか、
    バルカン砲みたいなのはないんですか?」

博 士「そんなものをつけたら、
    スプーンやフォークがつけられないではないか」

ロボ夫「でも、そろそろ地球の平和のために戦うのでしょう?」

博 士「何を言う。
    平和のためにいちいち戦っていたのでは、
    平和にならないではないか」

ロボ夫「では、なぜボクがロボットだと教えてくれたのですか?」

博 士「それは、おまえがダイビングをしたいと言ったからじゃ」

ロボ夫「でも、ぼくは水に濡れても平気です」

博 士「率直に言って、おまえは『生活防水』なのじゃ」

ロボ夫「なんか、気分が落ち込みますよ。
    ボクは、なんの取柄もないロボットだ」

博 士「何を言っておる。
    おまえは、やさしいではないか」


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何丸より
posted by 何丸 at 15:09| ロボットボーイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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